四葉・pinkie ring

silverとかgoldとかユビワとか。。。

石の硬度

硬い石といえばダイヤモンド

と認識していらっしゃる方は

少なくないと思います。

 

一般的によく知られているこの硬度は

モース硬度の場合が多いような気がします。

例えば、石の表面を何か硬いもので引っ掻いた場合

傷がどの程度つきやすいのか、付きにくいのか

といった類の硬さとなります。

 

なので、傷が付きにくいという点では

ダイヤモンドが一番ということになります。

 

一方で、例えば

ある方向から衝撃が加わった場合

スパッと割れてしまう事があります。

石にはそれぞれ結晶の仕方に特徴があったりして

その一つとして劈開(クリベージともいわれる)

という性質があり、ある特定に圧が加わったり、

ハンマーで叩いたりすると、剥がれるように

石が割れることがあります。

 

よく博物館だったり資料館のような所で

見かけたりする出土品の槍ってありますよね。

獲物を捉えるヤツ(笑)

 

あれって先の石が鋭く尖っていたりして、

昔の人は機械もないのに

どうやって石を鋭利な状態にした?

といった質問に対して、石同士をぶつけて

スパッと割れた状態を利用した、といった

回答を得たことがあるかも知れません。

 

それぞれの石の特徴によって

違った反応、壊れ方をするということで

硬い石はどんな衝撃があっても

形を崩したり壊れることがない訳ではない。

という結論になります。

 

余談になりますが

ガーネットはこの劈開の性質がない石の

一つなのだそうですが、ナルホドです。

アンティークジュエリーなどでよく

彫刻が施されている石を見かけます。

この劈開の性質が強いと無理ですよね。

ちなみに、劈開は“へきかい”と読みます。

他にも靱性(じんせい)といった性質も

強度に関係してくるかもしれません。

 

これらの要素、特徴のバランス

状況によりけりで

石の強度が決まることになるようです。

 

で、今これを書いていて

フと思ってしまったのですが

人も同じだよなぁ。

と(笑)

 

強靭に見える方だったり

無敵に見える人だったとしても

きっとパーフェクトな人間などおらず、

人知れず傷ついたり壊れたりする

場合もあったりなかったりするのかもしれません。

 

一般的に、幸せとされる状況で

一見すると何も問題などなさそうだったとしても

実は心が疲れ果ててしまって。。。

という知り合いがかつておりました。

 

ダイヤモンドのようにブリリアントなように

見える方であったとしても、

それは側から見た表面であって

全てを理解できている訳ではない

ということを常に頭の片隅に置いておきたいな

と思っているVendrediです。

 

そして石もしかり。

私の作った物に限らず、ジュエリーにも限らず、

大切な存在は優しく丁寧に

取り扱ってあげて下さいマセ^_^