四葉・pinkie ring

silverとかgoldとかユビワとか。。。

銀の変色具合について

最近ちょっと気になったこと。

 

私は自分で作ったブレスレットなど

ほぼ毎日付けてます。

しばらく付けない物でも

特別な保管袋などに入れず

そのまま部屋の空気に触れる状態です。

それでもうっすらした黒ずみが気になるのは

年にI回、多くても2回程度です。

 

しかし、何かの条件によって

この変色具合に影響があることに

先日フと気がつきました。

 

その前に、個人的な事になりますが

デザインを考えたり、制作をするにあたり、

色々なパーツや、組み合わせるチェーンを

机上にゴチャゴチャに大胆に広げておくと

一目で見渡せてイメージを繰り広げやすく

発想が豊かになったりする傾向があります。

 

恐らく他人が目にしたら

ごちゃごちゃ、グチャグチャに

中途半端な金属がぶちまけられており

???かと思いますが、私の目には

イメージの源、宝物です(笑)

 

そして、これらを元に

ある程度の作業工程を決めて

実際に作業を始めた時、机上の

宝物たちはスペースを占領する

邪魔者へと化します。

私、勝手すぎです(笑)

が、作業にはスペースが必要ですし

一工程の作業をするごとに

片付けるのは実際に大変です。

 

例えば、

お米を机に大量にこぼしたとします。

手で1箇所にかき集め、両手で掬い上げて

何かに入れるなり、机の淵の下側に

入れ物をセットして、掻き入れる、など

まとめて一気に対処する事が可能です。

まさか一粒ごとにつまみ上げて

器に移す人はいないかと思います。

 

しかし銀のパーツは、パーツとはいえ

それは後々作品の一部となるため

乱雑には扱えず、というより

その様な扱い方をしたくないです。

なので一つ一つつまみ上げて

移動させる事になります。

 

更には、できる限りパーツの位置は

そのままであって欲しい。

毎回どこにあるか分からない

大量の小さいパーツを探し出すなんて

大変すぎます。

 

そこで、いくつものトレイに並べて

それごと移動させるようになります。

しかし、パーツの量が大量に増えた訳

ではないのに、いくつトレイを用意しても

ナゼかトレイ不足の状態だったりします(笑)

 

ある日、どこだったか忘れましたが

小さめの仕切りの付いたたジュエリー用の

トレイが目にとまり、お値段も安かったので

いくつか購入してみました。

 

そこに”取り敢えず”状態の制作途中の

ネックレスなどを入れて一ヶ月くらいでしょうか

放置しておりました。ある日、何気無く

手に取ってみて気がつきました。

何だか変色が激しいかも。

 

ちなみに、完成したものは一作品ごとに

ビニールの小袋に入れてから

保管しているのですが、それらは

1年、2年くらいではほぼ変色しません。

なんなら5年、6年、10年くらいたっても

さほど気にならない物もあります。

 

トレイに入れて部屋の空気に常日頃

触れる状態でも一ヶ月で変色が気になる

といった変化は未だかつてほぼありません。

しかし、今回購入したトレイは

あっという間に黒っぽくなってます。

 

で、以前読んだ本を思い出しました。

もう10年以上前だと思うので

タイトルなどは忘れましたが、

内容としては、美術品の保管にあたり、

ケースがかなり影響する、という感じの

内容でした。

 

”書”などで使われる和紙などの素材、

繊細な天然の顔料などを

美術館などで保管したり展示する場合、

ガラスの展示ケースなどに入っている

ことが多いかと思いますが、

このガラスケースの枠だったり

接合部分だったりに

どんな素材を使用するかで

美術品の保管に影響が出るらしいのです。

 

そんなこと考えたこともなかったので

目からウロコでした。

 

確かにパッキンの様なゴム素材だったり

接着剤だったりを使用する場合、

長期的には少しずつ

化学的な何かが空気と反応したり

保管されている何かの素材と反応したり

ということはあると思います。

 

美術品に限らず、長期的なスパンで

何かを保管する場合、昔ながらの

アナログな製法で作られた物だったり、

自然素材だったりが、時にはとても

重要な場合もあるのかもしれません。

 

話は戻りますが、今回の安かったトレイは

きっと、というか確実に化学的な接着剤や

素材が使われていると思います。

体に有害、と言えるほどの量では

ないと思うので、特別問題はないのかも

しれませんが、銀はちゃんと反応して

気づかせてくれました。

「心地よくない」と。

 

昔から世界中の王侯貴族たちの食卓では

器だったりカトラリーだったりに

銀素材を使用して、客人に対して

毒が使われていな事を証明したり

確認するために使用されてきたようです。

昔使われていた毒のヒ素などは

銀の器が黒く反応するらしいのです。

 

長くなりましたが、結論として

何が言いたいのかというと

銀素材のジュエリーを保管する場合

可愛いかったり、素敵な

ジュエリーケースがたくさんありますが

もしかしたらそれらを構成する素材に

化学的な何かが使用されていて

黒ずみを加速している場合も

あるかもしれません、

ということです。

 

以前、すぐ黒くなるという方の

ブレスレット拝見した時、

私の身につけている銀とは

明らかに違う変色具合だったので

疑問に思ったことがあります。

 

よくよく話を聞けば、

タバコを吸う方でした。

タバコには反応します。

黒ずみが激しい気がします。

 

今回のトレイの中に置かれた銀たちも

タバコの黒ずみ加減と近い状態に見えました。

この場合は私が思っている以上に

しっかり洗浄液なりシルバークロスなり

重曹を使う場合はある程度の量で

しっかり洗う、といったケアも

必要になるのかもしれません。

 

銀の黒ずみをネガティブに受け止めたり

嘆くよりも、日常で自身が触れている何か、

自分では気付いていない

もしかしたら体にあまりよろしくない

何かを、目に見える状態として

銀は知らせてくれているのかもしれません。

 

と知った時、しっかりお手入れして

より一層大切に身につけたいな

と思ったりしました。

 

銀の変色具合は、人によって

環境によって異なる。

ということを知って欲しいと思います♪

小さなビニールの小袋は便利です☆