四葉・pinkie ring

silverとかgoldとかユビワとか。。。

キャストとは何ぞや?

という方のために

簡単にご説明☆ 

 

ジュエリーを作る際

地金を直接加工する方法と

キャストという方法があります。

鋳造(ちゅうぞう)とも言われます。

 

ワックスで原型を作り

できたワックスの原型を

石膏に埋没して固め、熱を加え、

ワックスを溶かし出し、
出来た空間に、溶かした金属を流し込む、

簡単にご説明するとこんな感じです。

 

仕上がった作品をゴム型にとっておけば、

その型で、同じワックスの原型がとれるので

その原型を使えば、同じ物が

いつでも作れるという事です。

 

この行程に関しては、

一度だけ自分でやった事もありますが

今の環境では道具がそろっていないので

専門の業者さんにお願いしています。

 

比較的複雑な形態の物を、

安定して短時間で複数作る事ができる

という特徴があるので、効率がよい

といえば良いですし、実際

一般的に店頭に並ぶものは

この方法で制作された物がとても多いです。

 

それはそれで良いのですが

色々見てきた結果、個人的に辿りついたのは

やはり同じコピーがいくつもあると

作品本来の勢い、のような物が薄まって

面白味に欠けるような気が

しないでもないような。。。

という事で、最近はほとんどキャストで

作品を作る事がなくなっています。

 

 ちなみに。。。

ワックスというのは

ロウのような比較的柔らかい素材です。

カタマリ、シート状の物など

形態、硬さ、扱い方、素材など

種類が色々あります。

上記のように、溶かして型に流し込んだり、

それらを、ヤスリ、スパチュラ・・・

色々な道具を使い加工します。

 

スパチュラとは

歯医者さんが使っている金属の

細長い棒のような物で

先が色々な形になっていて

治療の時に使っているアレ、といえば

お分かり頂けるでしょうか?

 

他にも熱を利用して、

ワックスを柔らかくしたり、

制作する人が色々工夫をして

独自の制作方法をあみだしたり

といった感じです。

 

キャストに限らず

どんな方法で制作するにしても

頭の中のデザインをどうやって形にするか、

どんな道具が必要か、などなど、

誰かが教えてくれるワケではなく

必死に脳みそを絞って

アレコレ試作をしながら形にしていきます。

なので、

イメージ通りの物が目の前に現れた時には

至福の喜びがある一方で

そうはいかない場合もしばしば。

 

そんなこんなで

銀の可愛い作品が増えるにつれ

自分自身の忍耐力が日々鍛えられているような

気がしないでもない。。。

もし心と精神が目に見えるとしたら

鍛え抜かれたシックスパック。。。(笑)